伊勢型紙は着物を染めるために使うものですからステンシルのようにポストカードやハンカチやTシャツのワンポイントを作ることが出来ます。(本当は、こっちの方が古いのですが・・ステンシルの方がよく知られてしまっていますね。)

 このコーナーでは、伊勢型紙を使ってポストカードを製作する手順について説明します。(同じ手順で、ハンカチやTシャツのワンポイントもつくれますので参考にして下さい。)

もう少し、発展したことをやりたい人には・・・染め型キットで紗張り型編


用意するもの

ハガキサイズの柿渋紙(¥210)

作業用セット(¥840)

すりこみ刷毛(1本¥368)・・・2〜3本あった方が便利でしょう。

上記のものは、蓑虫工房で販売しています。

定規

カッター

ホッチキス

絵の具(ハンカチやTシャツ用には、ソメール絵の具やアクリル絵の具等の洗っても落ちないものを使用して下さい。あるいはステンシル用のものも代用出来るかもしれません。ポストカードの場合には、水性絵の具やポスターカラー、等も使用出来ます。)

絵の具を溶かすための皿、またはパレット

ぼろ布、またはティッシュペーパー

練習用の紙、または布

無地のはがき もしくは Tシャツ、ハンカチ

ベニヤ板(Tシャツ、ハンカチ刷りのときのみ必要)


手順1 型を彫る

1. 原画年賀状原画をプリンターでプリントします。(原画をクリックすると蓑虫工房で作った見本が出てきます。御自由に使っていただいて結構です。)

2. 原画の枠の周囲を外側へ1cmくらいづつ残し、切ります。

(行う前にはがきと枠のサイズを比べて下さい。もし、大幅に違うようなら、それなりに、拡大か縮小コピーをして下さい。)

3. 原画と柿渋紙をホッチキスで一緒に閉じます。(枠の内側にホッチキスの針がかからないようにしてください。)

4. 原画ごと柿渋紙をカッターで切ります。(黒い部分を切りはずして下さい。)

 *切り抜くときの下敷きは、販売品コーナーで御紹介している下敷きがベストです(作業用セットには付属しています)。どうしてもなしでやりたいという場合にはいらない週刊誌や段ボールの上で切って下さい。ただし、彫りやすさはずいぶん悪くなります。

5. 最後に定規をあててまわりの枠の部分を切り取ります。(枠を切るときは広刃の折れ刃式のカッターがよいでしょう)


手順2 プリントする

*必ず、いらない紙や、布で先に2〜3枚練習して下さい。

*刷毛は、すり込み刷毛がよいでしょう。すりこみ刷毛がない場合には、蓑虫工房へ注文していただくか、いらない筆の先端を切り平らにしたものを使って下さい。

 1. 刷毛を水に軽く濡らし、ぼろ布(ティッシュ)でしっかりと水気をぬぐい取ります。

*注意!! この作業の中で失敗の原因となるのは、多くはココです。ほとんど、刷毛から水気がなくなるまで、しっかりとしぼりとって下さい。水気が多いと滲んでしまいます。(しっかりしぼっても、刷毛にはわずかな水分が残っています。その水分で充分なのです。)

 2. 絵の具を水に溶かさず、直接、皿(パレット)の上に出し、刷毛につけます。刷毛をくるくるまわして、絵の具が刷毛全体にまんべんなく付くようにします。

 3. ハガキ、またはTシャツ、ハンカチの上に彫った伊勢型紙を置き、刷毛で自分で好きな色を塗っていきます。(濃くしたいところから軽く刷毛をまわすように絵の具を延ばしていきます。)

*あまり、力をいれてゴシゴシとしないで下さい。絵の具は少し色が重なる位の方がおもしろいでしょう。

*注意 Tシャツやハンカチの場合には、絵の具が布地の裏にまで回る危険性があります。布地の裏にベニヤ板等をあててからプリントして下さい。

 

 4. 刷り終わったら少しの間、乾かしておいてください。(水分をあまり使っていないので、たいてい1分ほどで乾きます。)

 

完成!     


刷り終わったら

 使用の終わった型紙は、水道水で絵の具を軽く洗い流して、水気を切ってから、ティッシュなどに挟み、本などの間に挟んで保管して下さい。

(型紙は、破れなければ、何度でも使用できます。普通に使っていれば、100回以上使用可能です。)


型紙や用具の御注文について

蓑虫工房では、ハガキ用の柿渋紙(1枚210円)、刷毛(1本368円)を販売しています。(消費税、送料別・・郵便を使用しますので、ハガキサイズ柿渋紙だけなら送料は80円です。御注文合計が5000円以上の場合には送料は不要です。)

染め型キットで紗張り型編

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