訳
「浙江通志」には、董双成は、西王母の侍女だと載っている。
「長恨歌」に曰く、”金闕の西廂、玉扃を叩き、転じて、小玉をして双成に報ぜしむ”
小玉、双成、これは共に、王母の身辺の世話をする美女の事である。特に、双成は、歴代の文人が、もっとも愛した存在である。文人達が双成を偏愛した原因
は、しごく簡単な事だ、どうしても彼女を讃えた一介の著名人たちーー東方朔(BC161〜BC93)達の存在が有るからである、これがYY(中国の芸術サ
イト)の文人達の嗜好を呼び、想い入れを与えているのである。李白(701〜762)の詞、「桂殿秋」に曰く、”仙女、董双成は下りて、漢殿の夜は、涼し
く、玉笙を吹く。曲を終わって、仙宮に去れば、万戸、千門、ただ、月明かりのみである。
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